フォーサイトグループ ニュースレター
2024年度上半期にロイズ20数年ぶりの新たなキャプティブ・シンジケートが誕生するか? 1.ロイズのキャプティブ制度への大きな関心 ロイズ戦略革新部門の責任者であるトム・オールボーン・ウェッブ氏によると、ロイズのキャプティブ制度が大きな関心を集めており、2025年には多くのキャプティブ・シンジケートがロイズにおいて組成されると予測している。 ロイズでは、2024年上半期に20数年ぶりに新たなキ […]
フランスにおける新たなキャプティブ法の動き 1.フランスにおけるキャプティブ推進法の成立の経緯 フランスでは国内企業のうち数百社がキャプティブを所有していると考えられているが、フランス国内において近年まで合法的に承認されているキャプティブはわずか5社だけであった。 ところが2019年になってフランス健全性監督破綻処理機構(APCR)が20数年ぶりに新規のキャプティブを1社承認したことによりその […]
2022年世界のキャプティブ保険市場概観(その2) 前回は2022年の世界のキャプティブ市場の概況についてお伝えしましたが、今回のニュースレター第2弾では、世界各地域のキャプティブ市場の現状について各種データをご紹介しながらお伝えします。 1. 世界の地域別キャプティブ数 2021〜2022年にかけて世界の稼働キャプティブ総数は6,074件から6,191件へと100件以上(約2%)増加したもの […]
2022年世界のキャプティブ保険市場概観(その1) この記事は、2023年3月のビジネス・インシュアランス誌(Business Insurance)記事「2023年キャプティブ保険〜特別レポート〜」の記事をもとに、フォーサイトリスクマネジメント株式会社が独自にまとめたものです。 1. 2022年度キャプティブ保険市場の概況 企業の間でのキャプティブ設立への関心の高まりや、既存キャプティブの利用拡 […]
新たなリスクに対するキャプティブ資本の活用 この記事は、2023年2月3日付のキャプティブ・レビュー誌(Captive Review)記事「2023年バミューダ・レポート」の記事をもとに、フォーサイトリスクマネジメント株式会社が独自にまとめたものです。 バミューダ本社の、保険に関する専門かつ技術的サービス提供会社であるデイヴィーズグループのキャプティブマネジメント部門の社長であるニック・フロス […]
2021年世界のキャプティブ保険市場概観(その2) 前回は2021年のキャプティブ市場の概況についてお伝えしたが、今回第2弾のニュースレターでは、キャプティブ市場に関する現状についての各種データを中心に、キャプティブ市場の状況をお伝えする。 8. 世界の地域別キャプティブ数 ビジネス・インシュアランス誌の調査によると、2021年末の世界のキャプティブ総数は 5,985社だった(但し、マイクロキャプ […]
2021年世界のキャプティブ保険市場概観(その1) 1. 2021年度のキャプティブ保険市場の概況 2021年度は、保険料水準の高騰や補償条件の厳格化などハード化する保険市場に代わる解決策を企業が追い求めてきた結果、新規キャプティブの設立や既存キャプティブの利用の増加が見られた年であった。2020年から2021年にかけて新規キャプティブ数が飛躍的に増えたドミサイルもいくつか見られ、代替的リスク移転 […]
アジア・インシュアランス・ブローカーズ・サミット開催レポート(後編) 前回のニュースレターに続いて、今回は先頃3月15~17日に開催された、アジア・インシュアランス・レビュー誌主催の掲題オンライン・ウェビナーの最終日、「キャプティブにフォーカスしたセッション」の後半3つのセッションについてレポートする。 4.EB(従業員福利厚生のための保険商品)のキャプティブへの出再について プレゼンター: アラ […]
アジア・インシュアランス・ブローカーズ・サミット開催レポート(前編) 欧米ではコロナ感染状況が収束に向かって改善しつつある一方、未だ感染者数の増加が続くアジアの状況をふまえ、先頃3月15日~17日にアジア・インシュアランス・レビュー誌の主催による、保険ブローカーコミュニティに向けてのオンライン・ウェビナーが開催された。今回のウェビナー、特にその最終日は「キャプティブにフォーカスしたセッション」に […]
エネルギー転換がもたらす保険業界の新しいビジネスチャンスと課題 この記事は、2021年12月13日付のA.M. Best社記事「COP26会議後にスポットライトを浴びる保険のイノベーション」、および2022年1月10日付のCaptive.comの記事をもとに、フォーサイトリスクマネジメント株式会社が独自にまとめたものです。 1.COP26における保険業界への示唆 世界経済が炭素排出社会から脱炭素社 […]
キャプティブとパラメトリック保険 この記事は、2021年11月1日と10日付のCaptive Review誌の記事をもとに、フォーサイトリスクマネジメント株式会社が独自にまとめたものです。 1.パラメトリック保険とは? パラメトリック保険とは、指定されたトリガー事象または支払条件に基づいて、事前に取り決められた補償額を支払うという、これまでの保険商品とは異なる保険であり、1990年代からある概念で […]
キャプティブ保険会社の活用例ケーススタディ〜小売業の場合(続)〜 今回のフォーサイト・リスクマネジメントのニュースレターでは、前回に引き続き、グローバル小売業大手企業における、実際のキャプティブ活用事例をご紹介して、それぞれのケースについて解説する。 ケース2:ウォルマート社のケース 1.会社概要 米国アーカンソー州に本部を置く世界最大のスーパーマーケット・チェーン。1945年に創業者のSam W […]
キャプティブ保険会社の活用例ケーススタディ〜小売業の場合〜 今回のフォーサイト・リスクマネジメントのニュースレターでは、実際にキャプティブを活用してグループ内財務をマネージしている例を、グローバル小売業大手のカルフール社のケースを取り上げて解説する。(データその他出典: Carrefourカルフール社のホームページ https://www.carrefour.com/en) 1.会社概 […]
キャプティブの歴史と私(後編) いつも本ニュースレターをご愛読いただきありがとうございます。フォーサイトグループCEOの浜田健一郎です。本号では「キャプティブの歴史と私」その後半をお届け致します。 前号では、1950年ごろから本格的に始まったキャプティブ保険会社の歴史を振り返った。キャプティブは現在世界全体で、2019年末時点で6,134社と推定されている。 キャプティブドミサイル(設立地)のキャ […]
キャプティブの歴史と私(前編) フォーサイトグループCEOの浜田健一郎です。 いつも弊グループをご愛顧いただき、また本ニュースレターをご愛読いただき誠にありがとうございます。今月号と次回のニュースレターでは、これまでの国内外におけるキャプティブ保険会社の歴史について私や弊グループが関わってきた観点からまとめた内容をお届け致します。 キャプティブ保険会社は現在新たな発展段階に入っている。温故知新の観 […]
2020年開催のヨーロッパ、シンガポールおよびミクロネシアのキャプティブ・セミナー開催レポート 前回のニューズレターで2020年10月に開催されたHCIC(ハワイ州キャプティブ保険協会)のウェブセミナーについてレポートしたのに続き、今回のニューズレターでは2020年11月に相次いでオンラインで開催された以下の3つのキャプティブに関するセミナーの様子をレポートする。 11月4日に開催されたヨーロッパ […]
HCIC 2020バーチャル・フォーラム開催レポート コロナ禍によって様々な局面で「新しいあたりまえ(New Normal)」を余儀なくされている2020年の状況を象徴するように、毎年秋に日本で業界関係者を集めて開催されている、海外キャプティブドミサイル当局主催のキャプティブ・セミナーが今年は軒並みヴァーチャル開催となっている。今月と来月のフォーサイト・ニュースレターでは、2回に分けてそうしたヴ […]
コロナ禍が拍車を掛けたサイバーリスク対応の重要性 テニスの前に中止された高地のイベント 8月号で、コロナ禍でウィンブルドンテニス等の様々な大型イベントが中止に追い込まれた事に触れたが、リスクマネジメントの分野でも、今年は議論が深まる事が期待されていたサイバーリスク関連の大型イベントが中止に追い込まれていた。今年の5月上旬には、世界中の企業や組織のリスクマネジメントの関係者、保険業界、キャプティブ保 […]
2019年度世界のキャプティブ保険市場概観 世界のキャプティブ保険市場の状況を2回にわたってお届けする。今月は第2回目として、各キャプティブ設立地(ドミサイル)の状況ををお伝えする。 2019年度の地域別キャプティブ数 ビジネス・インシュアランス誌の調査によると、2019年末の世界のキャプティブ総数は6,135社であった(但しその中にはセル・キャプティブ内の個々のセルの数等は含まれていない)。地域 […]
2019年度世界のキャプティブ保険市場概観 世界のキャプティブ保険市場の状況を2回にわたってお届けする。今月は第1回目の概観をお伝えする。 2019年度の市場概況 世界のキャプティブ総数は2019年に再び減少したが、新型コロナウイルスの影響および保険マーケットのハード化によって、キャプティブによるリスクの引き受け意欲が急増しているため、減少傾向は徐々に逆転しつつある。 世界全体のキャプティブ総数 […]
新型コロナウイルス感染症リスクにどう立ち向かうか? チューリッヒを拠点とする金融サービス・アドバイザリー会社のPeriStrat LLCがまとめたデータによると、世界最大の保険会社および再保険会社が公表した新型コロナウイルスによる損失見積額が2020年7月時点で202億4,550万ドルに達した。 ただし公表された損失額のほとんどは、市場損失の見積額よりもまだ低く、今後更に見積額が増える可能性が高い […]